インド洋 2011 8 20

 8月20日の国際戦略コラムでは、
今回のバイデン副大統領の訪中は、
「英国のチェンバレン首相が、
ナチス・ドイツに譲歩したと同様な譲歩を
行っているようにも見える」と書いています。
 現状では、南シナ海は、
事実上、中国が「手中に収めた」と言えるでしょう。
 東シナ海は、沖縄から米軍を追い出せば完成しますが、
これは沖縄県の協力があるから、時間の問題と言えるでしょう。
 次は、インド洋でしょう。
中国にとって、インド洋は重要なシーレーン(海の道)と言えます。
これについても、碁を打つように着々と進めているでしょう。
 実は、インド洋は、日本にとっても、
重要なシーレーン(海の道)と言えます。
 日本の政治家は、無頓着な様子ですね。
財政再建など国内事情に夢中ですが、
もし国を守れなかったら、財政再建など無意味なことになるでしょう。
 それとも中国に「国を売るために」、
その前に財政再建して「身綺麗」にしておきたいのか。
 「見事に財政再建ができました。
しかし、気がつけば、この国際情勢では、
中国の属国として生きるしかない」
これが最終目標か。

人民解放軍 2011 8 14

書名 解放軍の原爆を日本に落とさせるな
著者 長谷川 慶太郎  石 平  李白社

 この本は、刺激的なタイトルですが、
実は、大部分は、
中国の経済や社会について論じています。
 このタイトルのような危機が出現するときは、
日本に原因があります。
つまり、日本にチェンバレンのような政治家が立っているときです。
 もちろん、いろいろな意見がありますが、
よく言われることは、チェンバレンの宥和政策が、
ナチス・ドイツの台頭を招いたということです。
 危機が起きたときは、よく相手を非難しますが、
実は、自分にも、そのような危機を招いた原因があるのです。
 過去に何度か書いていますが、
日本は、将来、再び被爆する可能性があります。
 今の日本に、外国に対して、はっきりと意見を主張できる政治家がいますか。
たいていは、国際会議場の片隅で小さくなっているでしょう。
 語学ができないから仕方ないというのは、言い訳に過ぎません。
むしろ、語学ができすぎるがために、外国人からは、
「ああ、大物に見えたけれど、話を聞いてみると、
実は中身のない人間だった」と見破られてしまうかもしれません。

首相の条件 2010 6 13

わずか十数年で首相の条件は大きく変わってしまったのです。

「地上の楽園」と喧伝された北朝鮮は、ミサイル大国に、
「人海戦術が攻撃手段」と言われた中国は、米軍並みのハイテク装備に、
「映画の世界だ」と思っていたのに、よもや現代に、海賊が出没。
「永遠の繁栄が続く」と思われた現代のローマ帝国も、落日が忍び寄る。
「日が沈まぬ帝国」と言われた大英帝国も、人々の記憶の中にある。
「日が暮れるのは早い」とキリストの日記には記されているのか。

 一昔前ならば、日本の首相は、何も知らなくても勤まったのです。
戦後、「日本は商売に専念し、安全保障はアメリカに丸投げ」という状態が、
長年、続いてきたのです。
 多くの日本人どころか、政治家までも、
国防や安全保障には思考停止の状態になっていても、それでも暮らせたのです。
 だから、「非武装中立」という非現実な概念が、
時代の流行語になったこともあったのです。
 なにしろ、地上の楽園に、人海戦術に、映画の中の海賊、
そして、現代のローマ帝国だったからです。
これなら、非武装中立も「現実的」だったかもしれません。
 しかし、今や、日本の首相も、アメリカ大統領並みに、
安全保障の見識が要求されるようになったのです。






















































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